なぜOpinioメンターになったか?「話すことで自分の視点も整理される」
LayerXのPdMとして新機能ローンチを主導しながら、週に数回キャリア相談に応じる中村雪さん。メンター活動を始めた理由と、相談者との対話から得た気づきを聞いた。
メンターをやっている理由が、実は自分のためでもあるという言葉が印象的だった。相談者の問いに答えながら、自分のキャリア観が鍛えられていくと中村さんは言う。
メンター活動を始めたきっかけは、偶然だった。LayerXの同僚がOpinioを使って転職相談をしていると聞き、自分も逆の立場で役に立てるかもしれないと思ったのが最初だ。
登録当初は週1件程度の想定だったが、蓋を開けてみると月10件を超えることもある。PdMのキャリアってどう積み上げればいい?SaaSの営業からPdMに転向できる?という問いが多く、自分も同じ悩みを抱えていたことを思い出す。
相談者の質問に答えようとすると、自分の経験を言語化せざるを得ない。それが自分のキャリアを棚卸しする機会になっているという中村さん。メンター活動は与えるだけでなく、得るものも多いと実感している。
「話すことで、自分の視点も整理される。メンタリングは一方通行じゃない。」
メンター登録を決意したきっかけを教えてください。
転職活動中に、何度かOB訪問をした経験があります。あの時間が自分のキャリア観を根本から変えてくれた。その体験をOpinioを通じて返せると思ったのが一番の動機です。
あと、PdMという職種はまだロールモデルが少ない。自分が少し先を歩いている人間として、後ろから来る人に道標を示せるなら、それは意義があると思いました。
どんな相談が多いですか?
一番多いのはPdMになるにはどうしたら良いかという転職相談です。次に多いのが、既にPdMだけど成長が止まった感がある、という悩み。
PdMの仕事がわかる人に話を聞けたという声が多くて、それが一番の励みになっています。
LayerXのPdMの仕事について、外から見えにくい部分を教えてください。
バクラクは経費精算という、ともすれば地味に見えるドメインをプロダクトで変革しようとしています。ユーザーの業務フローを深く理解して、10秒の操作を3秒にする設計に本気で向き合う仕事です。
地味に見えるから競合が少ない、という逆説もある。ここで本物のPdM力が身につくと実感しています。
メンタリングで印象に残った相談はありますか?
SaaSベンダーの営業として5年のキャリアを積んだ方が、PdMに転向したい、でも技術がないと相談に来てくれた時のことが忘れられません。
正直に技術は後から学べる、でも顧客の課題を商談で引き出す能力は5年積んだあなたの方がずっと強いと伝えました。その方が半年後にPdMとして転職が決まったと連絡をくれた時は、本当に嬉しかったです。
これからメンター活動をどう続けていきたいですか?
定量的な目標はあまり考えていません。ただ、相談が来た時に「この人に会えてよかった」と思ってもらえる時間を作ることだけを考えています。
いつか自分がメンタリングで助けた人が、今度は誰かのメンターになる連鎖が生まれたら最高だと思っています。
30分という限られた時間で、相談者の人生の選択肢を一つ広げる仕事。中村さんの言葉には、その仕事への静かな誇りが宿っていた。
相談できるテーマ
CONSULTATION THEMESこのメンターが特に得意とするテーマです。相談時の参考にしてください。